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2016年6月20日月曜日

トライアスロン初心者による「第30回 NISSAN CUP 神奈川トライアスロン大会」参戦記

 昨日6月19日(日)、第30回 NISSAN CUP 神奈川トライアスロン大会という横須賀市で行われたトライアスロン(以下、トラ)レースに初参戦しまして、無事完走しました。

 距離は、オリンピック・ディスタンスと呼ばれるスイム1.5km、バイク40km、ラン10kmからなり、当日のコンディションは、快晴のち曇り、30度程度まで気温が上がってかなり暑い状態のレースとなりました。(雨よりはましですが。。)

 チャリ通で日に往復40km、週に平均して150km弱チャリに乗り、その途中にスイムの練習1.5~2kmを組み込み、ランの練習はあまりせず笑、そんな状態でレースに参加し、どうにか目標としていた3時間を切るタイムでゴールすることができました。

 初めてトラレースに出てみて感じた反省点を含めて、レースの概要を忘備録代わりに記して行きたいと思います。

○スイムについて
 2年位前からプールでは、割合しこたま泳いできたため、プール的なコンディションで泳げるのであれば25分程度でクリアできて、あとは、ウェットスーツ着用で浮いて早くなる分と、波など海特有の要素で遅くなる分との天秤次第だと思っていました。
 実際泳いでみると、プールとは違い体全体が波でブレる状態の中で、方向感覚を視覚なしに維持することの無理さを感じました。ヘッドダウンでもざっくり方向はわかるだろうと高をくくっていると、あらぬ方向に行ってしまいかけたり、ジグザグになってロスしたりだったので、10mに一度はヘッドアップで泳げるようにすることが不可欠だと感じました。
 ただ、プールでは息継ぎ回数を減らして心肺能力を上げておくとレースでもかなり役に立つので、ヘッドダウンでガツガツ泳ぐのも練習としては「あり」だと思います。
息継ぎを左右両方でできるようにしたほうがよいと言われますが、心肺能力さえあればその必要はあまりないのでは❓と個人的には感じました。
 
 また、コースの視認がとても重要なため、ゴーグルが曇ってしまうと大変です。
大勢の人がいて、波があり、足がつかず、目に入ると痛い塩水のなかでゴーグルの曇りをとるという作業は簡単ではありません。
視界維持・精神の安定のためにもゴーグルの曇り止めはお守りとなります。
 
 課題もありましたが、トランジッションエリアに着いてウェットスーツを脱いだ頃に25分経過していた程度だったので、23分くらいで片付けられたのではと思います。上々のスタートです。

●スイムの反省点
・ゴーグルの曇り止めは忘れずに。
・ヘッドアップの練習をきちっと。加えて、ヘッドダウンでガツガツ泳いで心肺能力もアップ。

○バイクについて
 空気抵抗を避けるためには、当然ながら低い姿勢で走るに尽きます。しかし、バイク練習は、ほぼチャリ通でクロスバイクに乗るのみだったので、低い姿勢で速く長時間走るということをしていませんでした。
そのため、ドロップハンドルの下部を握って体重をかけていた右腕や大きく曲げていた腰、両太ももに痛みを覚えました。そのような体勢できちんと練習をするとともに、DHバーを設置していれば状況が全く変わっていただろうなと、レース中他の参加者のバイクを見ながら思いました。

 また、良かった点としては、コース上の風の癖やスピードの出やすい地点・出にくい地点を1周目で掴むことができたので、「ここであれば何キロ出せる」という目安・目標を持ってメリハリをつけて残りの周回に臨めました。
それにより、ズルズル遅くならず、後半のヘタリを最低限に抑えることができたと思います。

 課題はありましたが、1年くらい前からしていた平均週150km弱のチャリ通の成果も出て、バイクも平均30kmオーバーで走ることができ、総じて満足の行く出来でした。ここまででトランジッション合わせて1時間45分程度でした。

●バイクの反省点
・低い姿勢で速く長く走るための練習とDHバーの必要性。
・サイコンも活用し、1周目はコース・風の癖を掴み、残りの周回でもメリハリの付いた走りをする。

○ランについて
 最も後悔が残るのが最後のランでした。実際の練習でも、1日で40kmチャリに乗り、1.5キロ泳ぐということはやっていたので、ここまでの好調ぶりは想定内だったとも言えるのですが、最後のランに関しては、もともと膝に古傷が残っていたこともあり、練習をあまりしていない状態でした。
 それでも10kmを1時間で走れればいいや、というような気持ちで臨んだところ、バイクで消耗した足では全くペースが上がらず、序盤から足が攣りかける始末。150人くらいに抜かれ、最終的にランでは1時間をゆうに超えるタイムとなってしまいました。。
 どこかの先輩トライアスリートが言っていましたが、「トラは最後にはランが早い人が笑う」というのは真理だと思いました。。。

●ランの反省点
・とにかく走りこむ、ラスト2ヶ月位は週に25km程度は練習を行うこと。
・バイクで消耗した後に走ることを想定した練習もきちんと行うこと。


 そして、疲れ果てながらゴール。。。
 結果は、2時間50分を越えられず。。。


 当初の目標3時間は超えたものの、ランをきちんと練習していれば、レース中に見えてきた2時間45分を超えられたのに。。。と今になって後悔が押し寄せてきます。

●全体を通しての反省点
・補給食を全く活用できなかった。うまくやればラン時の足の攣りも軽減できたのでは?
・サンダルを持っていくのを忘れた。
・日陰がなく、かなり日焼けした。また、日差しでレース前に消耗した部分もあるかもしれない。


 悔しい思いもあり、レース中は辛くて辛くて逃げ出したい気持ちにもなりましたが、終わってみると、爽快感や「やり遂げたんだ」という達成感も少なからず感じました。
(当たり前ですが。。)

 また、トラのような複合的な競技で、全てがうまくいく初レースというのはそうそうないでしょうし、悔いと同時に生まれる「次こそは」という思いこそが、トラ初心者を一端のトライアスリートに育てていくのではないかと思います。

 そのようなトラの競技としての魅惑的な引力を垣間見た気がした初レースでした。

 参加者の皆さん、お疲れ様でした。

 また、レース後半、ゴールした人が増えても、まだ戦っている選手に向けて励ましの声を絶やさなかったスタッフの皆さんにはホントに頭が下がります。
 
 暑い中、とっても素敵な大会を影で支えてくれたスタッフ・関係者各位に深く御礼申し上げます。