地震・津波関連のnewsでちょっと前から耕作地の塩害について言及されています
個人的に塩と農業の関係は興味のあるトピックなのでイロイロと考えるところがあります
なぜ興味があるかといえば、土壌にどれくらい塩が染み込むと作物ができにくくなるのか、身をもって実験中だからです
その実験がどんなものなのか、とその背後にある自分の考えを今回は書きたいと思います
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当たり前のことですが、我々は毎日食事を食べます
日本人の食事の食べ残しは結構多くてもったいない、という意見を時々耳にすることがあるかと思います
自分もそれには賛同しますし、そのような意見はあってしかるべきです
しかし、自分には食べ残し以外にも、食事という行為にはエネルギーの無駄があるように自分には思うのです
それは、調理の際に出る食材の切れ端や汁など、人間が食べられないながらも多くのカロリーを有するものを廃棄することです
汁物の例としては、米のとぎ汁、麺類のゆで汁、煮物の煮汁などが挙げられるかと思います
切れ端は生ごみ、汁は下水へと流されます
単にエネルギーの無駄になるだけならまだしも、CO2排出や水質汚染の問題にもこれらは絡んできますし・・・
そのような意味で、食材の切れ端を活用するコンポストという考えが一定の市民権を得ていることは非常に喜ばしいことだと考えています
私としては、この考え方を一歩進めて、汁物のコンポスト化ができないか、というのが今の自分の問題意識となっています
具体的には、食事の飲み残しや皿へのこびりつきなどを台所に流さずに集めて溜めておき、このブログで何回か扱った「えひめAI」を加えて、発酵を促進させることで液体肥料として活用できないかな・・・と考えています
我々の食べ物の一部であったものですから、その汁物にも結構なエネルギーがあります
それを肥料にして作物を育てれば効率的ですし、先ほど述べたように水質汚染も防げるのではないでしょうか?
この液肥化を推し進める上で、一番の問題になるのが汁物に含まれている塩分であろう、と思ってます
そこで、一定の区画に液肥の散布を集中させて、ほかのエリアとの作物の出来を比べる実験をする予定です
そのため、最近せっせと液肥を撒いています
始めて一ヶ月以上たって、暖かくなってきたため、その場所を掘り返してみたところ、ミミズやらダンゴムシやらハサミムシがうじゃうじゃおりましたw
特に、ミミズが太くて長いww
これはいい兆候なのか?と考えながら今後も液肥撒きを継続する予定です
それで本題に戻ると、塩というのが土地に与える影響はどれほどなのかってことを知りたいなぁとnewsを見て最近感じているわけです
塩が一定量以上あると、植物にとっては浸透圧の関係で水が吸い上げにくくなるから良くない、と生物の授業で習った気がします
ただ、うちの庭のようにミミズなどの移動できる生物が栄養素と一緒に吸収してくれれば、その塩分は分散するのかな?とか考えたり・・・
その意味では、でかいミミズが見つかったというのはいい知らせな気がします
新聞で読んだ塩害の解決策のひとつにも、「微生物を入れる」というものがあった記憶があります
小さな生物のパワーを借りるというのは割合いい発想のなのかもしれませんね
まぁ、今回の津波での塩害は規模が大きすぎるので、比較の対象にはなりきれないようにも感じますが・・・
PS
唐突ですが・・・
このブログのタイトルに「屯田兵」というワードが入っているのは、彼らをとてもリスペクトしているからです
それは、私自身たった20坪くらいの荒地をスコップ一本で開墾した経験があり、未開の土地を体ひとつで畑にしていくことの大変さを身に染みて感じているためです
そのため、農業を生業とする方々が「畑は命よりも大事だ」と言いたくなる気持ちも僭越ながら理解できます
そのため、なんとかこの度の地震・津波の被害から立ち上がってほしいと思います
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