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2024年3月9日土曜日

株主総会資料の電子提供制度を使って思考実験

会社で株式実務を担当している。

株主総会の招集通知を作ったり、有価証券報告書の非財務部分を作ったり、適時開示を作ったり、取締役会・株主総会の事務局をやったり、会社法・金商法・東証の上場規程あたりに基づいて仕事をする人で、特に上場している会社であれば同じような担当をしている人は少なからず社内にいるはずだ。(有報や金商法は対象外という会社もある)

かつて弊社では、株式担当は自らを“季節労働者”と呼称しており、それほど株主総会シーズンとそれ以外では業務密度に差がある状態だったが(ガバナンスコードの本格化以降、それ以外の時期もちょくちょく忙しい。。。)、その繁忙期の仕事として中心をなすのが株主総会の招集通知の作成作業である。

 

2023年に株主総会資料の電子提供制度というものが始まった。

招集通知をはじめとする株主総会資料は、自社・東証等のHPを通じて電子的に提供し、“そこにアクセスするためのURLQRコード等を含む通知書面のみを送ることを基本とする”というものだ。実質的に、「アクセス通知は、ほぼ“狭義の招集通知”(=冒頭の総会の日時・場所・議題等が記載されているエリア)」であり、実務上はそれに加えて「議決権行使書」の2点を送り付ける、というイメージである。(楽天なんかはこれを適用していた記憶がある)

また、保険的に「書面交付請求権」なるものも用意されており、要はIT機器を使えない人のために、「(ほぼ)これまでどおりの招集通知を紙でくれ」という申し出が、総会基準日(だいたい期末日)までに申請が完了すれば可能となっている。なお、実例としては、請求割合はせいぜい5%以下(弊社は1%程度)ではあるが、「書面交付請求が全くない」ことは考えにくい。そのため、仮にアクセス通知方式を採用しても、例外処理として「これまでどおりの招集通知の紙面を作成すること」からは逃れられない。

 

ここから多少ややこしくなってくるが、(全体の95%以上を占める)書面交付請求をしない株主に対して、付加的に紙面で情報を送付することは、各社の判断において妨げられない。具体的には、この制度を厳密に適用して「狭義の招集通知」と「議決権行使書」の2点だけしか送らない場合に、「株主への情報提供として不十分ではないか」ひいては「情報不足から議決権の行使比率が下がるのではないか」という懸念が会社側に生じる。それらに対処するために「付加的な情報を送る」という選択をする会社は、「(ほぼ)これまでどおりの招集通知を送る」パターンと、「要約した情報を送る」パターンの2つに分かれる。

「これまでどおり」パターンは、要はフルで送るため「フルセット(デリバリー)」と呼ばれる。どうも前例踏襲感が付きまとうように感じ、自分もこれを最初聞いた時には、「せっかくデジタル化してよいって制度ができたのに、なんで旧来方式を守って全部紙で送らねばならんのだ、削れ削れ。」と思っていた。ただし、印刷会社の担当者からよくよく聞くと、メリットとして「紙を多く使うのになぜか価格が安い」「書面交付請求対応しなくていい」「作る書類が1つのみで事務負担が少ない」等が挙がり、事務方としては無視できない要素が並んでいる。「大(フルセット)は小(サマリーorアクセス通知)を兼ねるし、大の例外処理を通常処理とするなら例外は存在しなくなる」というような発想である。

「要約」パターンは、これを英語にした「サマリー」と呼称され、実務としては「書面交付請求株主にはこれまでどおりの招集通知を、非請求株主にはサマリーを送る」という運用となる。メリットとしては、「付加情報の圧縮度合いを法令に縛られず会社側で調整可能」「招集通知の発送代金が重量課金のため多少安くなる」「紙の節約から、サステナビリティ的なるものを謳える」「フルセットよりは進歩的イメージを持たれる」等があるが、デメリットとしては、フルセットのメリットの裏返しで「なぜかフルセットより価格が高くなる」「記載した情報が足りず、サマリー発送後に”招集通知を寄こせ”と株主から電話がかかってくるリスクがある」「書類を2つ作るため事務負担が大きい」というものだ。

以上、書ききれなかった要素も含めて超ざっくりまとめるとこのような感じになるはずだ。

 

メリット

デメリット

アクセス

通知

送付物が少ない

先進感

対応が2系統(アクセス通知と書面交付請求)

なぜか高い

情報提供不十分?議決権行使に影響?

サマリー

多少送付物が少ない

多少先進感

情報の圧縮度合いに会社の自由が利く

対応が2系統(サマリーと書面交付請求)

なぜかけっこう高い

書類を2つ作る事務負担

フルセット

対応が1系統

なぜか安い

古くさい

送付物が多い

改めて見てみると、「手間」と「コスト」という2大要素を兼ね備えるフルセットの強さ。。。そうなってくると、そもそもの制度設計に無理があったのでは?ということにも。。。

 

ここまで、コスト面以外はものの本やHPを読めば大体載っている話。

本丸の「なぜかフルセットの方がサマリーやアクセス通知より安い」というのがどうしても引っかかる部分と思うが、「“書面交付請求用”と“サマリーorアクセス通知用”で2つ作らなくてはいけない“版”の代金のせい」というのが答えらしい。「版とは何ぞや?活版印刷する時代かよ??」とは思うが、印刷会社の営業の人に聞くとその答えが返ってきた。印刷のコストにおいて紙の占める割合というのは従量課金で変動費的なものであり、印刷数量が一定数を超えるまでは差額が固定的な「版の代金」を超えられず、一定の株主数がいないとペイしないとのことで、弊社規模だとペイしなかったということだった。

(蛇足かつ個人の邪推だが、この裏に、T社とP社の2社独占の市場において、「電子提供措置を機にいっちょ稼いでやろうぜ!」的な思考が透けて見える気もしないでもない。。。)

 

各社の株式担当者はこれらの情報をもとにして、どのように対処するかを制度導入前夜より考えてきたわけだが、2023年については「初年度ということもあり様子見でフルセット」という会社も少なからずいた。ただし、初年度を振り返ると、「アクセス通知やサマリーについて株主から否定的意見がほぼ皆無」であり、その現実を前に会社が何を重視するか、という側面がより炙り出されるのが2024年、というのが大方の見方だろう。

 

さて、そもそもの制度趣旨と各社・各担当者の個別利益がズレているこの件について、ニッチに隙間を突いていきたい自分が、こうしたらいいのでは?と思うことは次の通りである。

●版って何ぞや?(2回目)てか、弊社の場合、書面交付請求してくる人なんて全体の1%程度なんだし、サマリーとフルセットの差額を書面交付請求株主1人あたりで割るとめっちゃ割高。2系統目で例外の書面交付請求株主に対しては、見栄えなんぞ無視して、①サマリーに不足している部分だけA4対応で作ってPDF納品してもらう②会社の複合機で印刷③書面交付請求してきた株主だけ抽出できるので住所ラベルを作成して封筒に貼って、ちょっとした挨拶文と一緒に送りつける、って運用の方がコスパいいんじゃね?招集通知は株主名簿管理人から一括で送らないといけないなら、自社印刷したものを代行に持ち込みましょうか?

●株主総会で配当議案を諮る場合、総会直後にすべての株主に対して配当関係の書類を送付することになるが、弊社の場合、そこに “株主通信”なる書類を同封していた。カラー印刷で「事業の概況」や「計算書類」等の記載があり招集通知と内容が被っていたため、これを招集通知の事業報告やサマリーとして活用するために、記載内容を多少改めて送付時期を前倒すという運用もありかも。かつては採用している会社も少なくなかった“分冊版”招集通知の復権とも言えるかもしれない。

●事務負担的に、サマリーでもフルセットでも両方に使えるような記載ぶりの研究が待たれる。弊社の場合は、初年度からサマリー対応にしたものの、面倒なので「サマリーは事業報告の途中でぶった切る」という荒業で、書類を2つ作らなくて済むようにごまかした。

 

また、電子提供制度のもう一つの側面として、WEB開示の発展形という意味合いも持っていると理解している。定款の定めがある場合に、「HP上に掲載すれば、紙の招集通知にも記載しなくていい事項を認める」というのがWEB開示であり、「連・単の注記表」や「業務の適正を確保するための体制」「連・単の株主資本等変動計算書」で活用している会社も多かったが、発展的解消の電子提供制度下においては、連・単のBSやPL、(会計)監査報告書など、「HP上に掲載すれば書面交付請求してきた株主用の招集通知にも記載しなくていい」事項がかなり追加された。

そのため、これをみっちり適用すれば「1系統となり分類上はフルセットのため、先に書いたそのメリットは享受できるが、HP上にかなりの部分の記載を譲る形であるためにページ数はサマリー+αくらいとなる招集通知」ということもあり得るし、制度趣旨も含めた意味で1つの最適解となりうる。(設計者としては、電子化を押したかったのかもしれないが、実務者としてはこれを主筋とするような制度設計にしてほしかった…)

ただし、例えば「監査報告書の省略は、監査役からの反発で実現の芽が無い」というのは実務として十分にあり得る話で、「1回はサマリー運用し、“95%以上の株主は紙面上で監査報告書を見ていないが、特に問題なかった“という実績を作ってから、それを武器にまずは管理畑の担当役員から説得していく」等、記載省略には政治的立ち回りも必要かもしれない。

 

株式保有者は年配者の方がどうしても多いので、2系統目の書面交付請求権を設けること自体は仕方ないのかもしれないが、「仕事で聞く“念のための保険”って、大概生産性を下げる要因になっちゃうよな」とも感じる今日この頃であります。

2016年12月1日木曜日

映画「この世界の片隅に」を見て思うこと

映画「この世界の片隅に」

配給する東京テアトルの株価が、2日連続の急騰↑↑で2倍弱になって存在を知りました❗
偶然NISAで優待目当てに保有していた自分としてはホクホクです

最低単元のため利幅も大したことはないですが、感謝もあって気になる作品となっていましたため、見てきました。

で、見た感想は、「なんだかよくわからないけど、なんか凄いものを腹にブチ込まれて、精神的に胃が重い。。。」というもの(なんか感想も支離滅裂。。。)

ポスターの見た目的には「日常系萌えアニメ的かな?」などと思い、マスコミでは主に、「感動!」「泣ける。。」というキャッチコピーで扱われている印象でしたが、自分は泣けず、なんかとっても深いトラウマを刻まれた感がしています

映画内の情報量が半端ないのにもかかわらず漫然と見てしまったこともあり、よく意味がわからなかった箇所も多かったのですが、ネットに転がっている解説など見聞きして、その消化不良感に多少解が見いだせたような気がします




まずは、この映画を語る上で、圧倒的な動画の作り込み度合いには言及せざるを得ません

そもそも、アニメーション(Animation)という言葉は、アニミズム(精霊信仰)と同様にラテン語のAnimaという「魂」を指す言葉が語源となっているそうです

本作は、YouTubeに転がっているNHKの特集で扱われていたように、現代に残る戦中の広島や呉の写真を集めるなどして、背景やモブキャラにいたるまで、実際にあった建物・人物に寄せて描いたり、軍艦など軍事関連の描写がめちゃくちゃ凝っていたり、挙げればキリがないほど手の込んだものとなっていて、魂の吹き込まれた「アニメーション」の名に違わぬ圧倒的実在感を実現しているように感じるのです

(逆に言えばですが、、、アニメーションという概念にAnima由来の言葉を当てた人がどなたか知りませんが、そのイデアを射抜く洞察力と教養の深さにマジ感服いたすところですね)

その圧倒的実在感がもたらすのは、
「70数回前の冬、呉はとっても寒かったんだ」
「70数回前の夏には、本当に広島ではこんなことがあったんだ」
というような、「現代とこの時代との連続性」への意識、言い換えれば、
『現代に生きる我々も、「この世界の片隅に」の世界の時間軸の片隅にいるんだ』
という感覚でした

歴史の教科書上で、70数前に日本が第二次世界大戦に参戦していた事実は知っていても、70数前の年に自分の祖父母の年代が第二次世界大戦に巻き込まれたことを実感できていない平和ボケした自分にとっては、戦争も全くの他人事ではないことを強く意識させられる映画だったのです(至極当然のことなのですが。。)




そして、映画中では、戦中を生き抜く人々の、人として根本的な強さを見せつけられます

戦争が始まり戦局が悪化していく中で、食料の配給が減らされたり、末期には空襲が激化したり、登場人物たちは徐々に究極的に思える状況に追い込まれていきます

自分のような人間は簡単に挫けてしまいそうなそんな状況の中、道端に生えた草を料理に組み込む方法を考えて楽しげに調理したり、まるで現代の天気予報が外れた時のように空襲警報の空振りにうんざりしたり、防空壕で雨宿りをしながらキスをしたり、悲惨と思える状況においても笑いを絶やさず強く生きていく人々を生き生きと描いており、「この映画は人間賛歌である」との評にも頷かされるものがあります

また、生活のシーンだけでなく、あのほんわかしたすずが怒るシーンが数回あって、それもあの時代の人々の人としての芯の強さを象徴的に表しているような気がしています




圧倒的実在感が「現代とこの時代との連続性」を意識させ、その後にこの時代に生きる人々のたくましさ・芯の強さを見せつけられると、
「この悲惨な状況は対岸の火事だと決めつけるんじゃないぞ、キャラに感情移入する資格があるほどお前は強いのか?この映画でお前は泣くことができるのか?」
と延々と問い詰められているような気がして、トラウマ的恐怖を感じつつ泣くことができなかった、というのがこの映画に対する自分の所感なのではないか、と今思っています。

(岡田斗司夫さんの評の中で、ボロボロ泣いている人が多い上映回もあれば、上映終了後明るくなっても唖然とした観客たちが取り残されている上映回もあると言っていましたが、自分の感想は後者に近いものなのかもしれないなと思いました)


なんか自分の考えをまとめて多少スッキリしました
こうでもしてスッキリしないと、寝るに寝付けなくさせる映画だと思います
今年見ておくべき一本だと思います、オススメです

2016年9月4日日曜日

チャリ通における荷物の問題を考える。

会社勤めをしながら、クロスバイクを使って一日往復40km程度のチャリ通を始めてみた昨今。
それだけ乗ればダイエット効果もあり、運動後に仕事をするというのも爽快感があり、いいカンジだなあと思っています。
(事故にだけは、細心の注意を払ってます。)

そこで、意外とというか、普通に問題になるのが荷物をどのように運ぶか。

自分にとっての諸問題とは、、、
①一応勤め人なので、それなりのカッコをしないといけない。
(弊社は夏の間、ポロシャツクールビズ可なので、だいぶ助かってますが。。。)
②でも汗かきなので、行きのチャリ後は絶対シャワーを浴びて着替えたい。
③毎日のようにチャリ通だとおしりも痛むので、レーパンは帰り分も用意。
④現代人なので財布・ケータイは必須で、パンク修理キットも運びたい。

このあたりの事情を考えると、それなりの容量のバッグが必要。

ただ、汗かきなので、洗いにくくて汗臭くなりがちな大きなリュックサックは背負いたくないし、体に密着するタイプのバッグを持つコト自体が嫌。

ただ、クロスバイクにカゴをつけるのはカッコ悪いし、リアキャリアをつけてパニアバッグというのはあまりに大げさな感じがする。。。

チャリ通をする人(特に汗かきの方)には、共感される問題意識なのではないかと思います。

自分が今使っているのは、iberaのコミューターバッグ。
https://www.amazon.co.jp/%E3%82%A4%E3%83%99%E3%83%A9-IB-BA1-RA1-Ibera-%E8%87%AA%E8%BB%A2%E8%BB%8A%E7%94%A8%E3%82%B7%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%9D%E3%82%B9%E3%83%88%E5%8F%96%E4%BB%98%E5%9E%8B%E3%82%B3%E3%83%9F%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%AA%E3%82%A2%EF%BC%88IB-BA11%EF%BC%89%E3%81%A8%E3%80%80%E7%9D%80%E8%84%B1%E3%81%8C%E5%AE%B9%E6%98%93%E3%81%AA%E3%82%B3%E3%83%9F%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%90%E3%83%83%E3%82%B0%EF%BC%88IB-RA11%EF%BC%89-%E3%81%AE%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%9C/dp/B002YSN5W6/ref=lp_15334701_1_13?s=sports&ie=UTF8&qid=1472994590&sr=1-13

専用のリアキャリアに簡単に着脱可能。
それなりに容量があるため、上記自分の要望には完全に応えてくれている。

見た目がビジネスバッグっぽくないという点を除いてw、この時期ほぼ完璧なチャリ通用かばんとなってくれています。




ただ、今はシャツ一枚で通勤できる気候なので、荷物が少なめなのですが、冬となると話は別。

厚着をしないと寒くてチャリなんてこげないが、温まってくると汗かきなので汗をかく。
一度汗をかいたウェアを帰りに着たくない。

さて容量が足りない。。どうしよう。。。

今からそんなことを考えてしまっているのです。

ネットを駆使しまくればいい製品が見つかるかも。。。と思ってAmazonでキャリアバッグを調べまくるも、iberaよりも容量が大きいとなると、もうパニアバッグに。。。

他に何かいいアイデアないかなとグーグル先生を酷使していたところ、偉大なる先人はいるもので、素晴らしい案を見つけました!!
http://d.hatena.ne.jp/sorawotobu/20090629

いわゆる「キャリーバッグ」をリアキャリアに据え付けるというアイデア。。

キャリーバッグには、手持ち部分と本体を支えるため四角いフレームがついていますが、コレをキャリアに据え付けましょう、というもの。

やりました。この冬をチャリ通で乗り越えられるかもしれない気がしてきました。


上のサイトでは、倒産した安売りチェーン店で見つけた格安キャリーバッグを使用していますが、あまりにキャリーバッグ感が丸出しw
せっかくなのでビジネスバッグっぽいものにしたいな〜と思いひたすら検索。

条件としては、フレーム部分が全面的に隠れていない、いいカンジの安っぽいビジネスボストンバッグ的なやつ
(ある程度の価格帯以上のものはフレームが手持ち部分以外隠れてますね)

そんな私が今買おうかな〜と思っているキャリーバッグを紹介します。
https://www.amazon.co.jp/SBJ-%E3%83%88%E3%83%AD%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%90%E3%83%83%E3%82%B0-%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%90%E3%83%83%E3%82%B0-%E6%A9%9F%E5%86%85%E6%8C%81%E3%81%A1%E8%BE%BC%E3%81%BF-%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%B9%E3%83%8A%E3%83%BC%E3%83%AD%E3%83%83%E3%82%AF%E4%BB%98/dp/B01DP2DOKW/ref=pd_sim_sbs_309_6?ie=UTF8&refRID=FZYGN0YZ48RXQY7TCB92

「すぐ金具が壊れた」などのレビューが多く評価もイマイチなので怖いところですが、快適なチャリ通のためであればリスクをとってもいい程度の額面なので、コレにフィットするリアキャリアを探しつつ、購入を検討していきたいと思っています。

2016年6月20日月曜日

トライアスロン初心者による「第30回 NISSAN CUP 神奈川トライアスロン大会」参戦記

 昨日6月19日(日)、第30回 NISSAN CUP 神奈川トライアスロン大会という横須賀市で行われたトライアスロン(以下、トラ)レースに初参戦しまして、無事完走しました。

 距離は、オリンピック・ディスタンスと呼ばれるスイム1.5km、バイク40km、ラン10kmからなり、当日のコンディションは、快晴のち曇り、30度程度まで気温が上がってかなり暑い状態のレースとなりました。(雨よりはましですが。。)

 チャリ通で日に往復40km、週に平均して150km弱チャリに乗り、その途中にスイムの練習1.5~2kmを組み込み、ランの練習はあまりせず笑、そんな状態でレースに参加し、どうにか目標としていた3時間を切るタイムでゴールすることができました。

 初めてトラレースに出てみて感じた反省点を含めて、レースの概要を忘備録代わりに記して行きたいと思います。

○スイムについて
 2年位前からプールでは、割合しこたま泳いできたため、プール的なコンディションで泳げるのであれば25分程度でクリアできて、あとは、ウェットスーツ着用で浮いて早くなる分と、波など海特有の要素で遅くなる分との天秤次第だと思っていました。
 実際泳いでみると、プールとは違い体全体が波でブレる状態の中で、方向感覚を視覚なしに維持することの無理さを感じました。ヘッドダウンでもざっくり方向はわかるだろうと高をくくっていると、あらぬ方向に行ってしまいかけたり、ジグザグになってロスしたりだったので、10mに一度はヘッドアップで泳げるようにすることが不可欠だと感じました。
 ただ、プールでは息継ぎ回数を減らして心肺能力を上げておくとレースでもかなり役に立つので、ヘッドダウンでガツガツ泳ぐのも練習としては「あり」だと思います。
息継ぎを左右両方でできるようにしたほうがよいと言われますが、心肺能力さえあればその必要はあまりないのでは❓と個人的には感じました。
 
 また、コースの視認がとても重要なため、ゴーグルが曇ってしまうと大変です。
大勢の人がいて、波があり、足がつかず、目に入ると痛い塩水のなかでゴーグルの曇りをとるという作業は簡単ではありません。
視界維持・精神の安定のためにもゴーグルの曇り止めはお守りとなります。
 
 課題もありましたが、トランジッションエリアに着いてウェットスーツを脱いだ頃に25分経過していた程度だったので、23分くらいで片付けられたのではと思います。上々のスタートです。

●スイムの反省点
・ゴーグルの曇り止めは忘れずに。
・ヘッドアップの練習をきちっと。加えて、ヘッドダウンでガツガツ泳いで心肺能力もアップ。

○バイクについて
 空気抵抗を避けるためには、当然ながら低い姿勢で走るに尽きます。しかし、バイク練習は、ほぼチャリ通でクロスバイクに乗るのみだったので、低い姿勢で速く長時間走るということをしていませんでした。
そのため、ドロップハンドルの下部を握って体重をかけていた右腕や大きく曲げていた腰、両太ももに痛みを覚えました。そのような体勢できちんと練習をするとともに、DHバーを設置していれば状況が全く変わっていただろうなと、レース中他の参加者のバイクを見ながら思いました。

 また、良かった点としては、コース上の風の癖やスピードの出やすい地点・出にくい地点を1周目で掴むことができたので、「ここであれば何キロ出せる」という目安・目標を持ってメリハリをつけて残りの周回に臨めました。
それにより、ズルズル遅くならず、後半のヘタリを最低限に抑えることができたと思います。

 課題はありましたが、1年くらい前からしていた平均週150km弱のチャリ通の成果も出て、バイクも平均30kmオーバーで走ることができ、総じて満足の行く出来でした。ここまででトランジッション合わせて1時間45分程度でした。

●バイクの反省点
・低い姿勢で速く長く走るための練習とDHバーの必要性。
・サイコンも活用し、1周目はコース・風の癖を掴み、残りの周回でもメリハリの付いた走りをする。

○ランについて
 最も後悔が残るのが最後のランでした。実際の練習でも、1日で40kmチャリに乗り、1.5キロ泳ぐということはやっていたので、ここまでの好調ぶりは想定内だったとも言えるのですが、最後のランに関しては、もともと膝に古傷が残っていたこともあり、練習をあまりしていない状態でした。
 それでも10kmを1時間で走れればいいや、というような気持ちで臨んだところ、バイクで消耗した足では全くペースが上がらず、序盤から足が攣りかける始末。150人くらいに抜かれ、最終的にランでは1時間をゆうに超えるタイムとなってしまいました。。
 どこかの先輩トライアスリートが言っていましたが、「トラは最後にはランが早い人が笑う」というのは真理だと思いました。。。

●ランの反省点
・とにかく走りこむ、ラスト2ヶ月位は週に25km程度は練習を行うこと。
・バイクで消耗した後に走ることを想定した練習もきちんと行うこと。


 そして、疲れ果てながらゴール。。。
 結果は、2時間50分を越えられず。。。


 当初の目標3時間は超えたものの、ランをきちんと練習していれば、レース中に見えてきた2時間45分を超えられたのに。。。と今になって後悔が押し寄せてきます。

●全体を通しての反省点
・補給食を全く活用できなかった。うまくやればラン時の足の攣りも軽減できたのでは?
・サンダルを持っていくのを忘れた。
・日陰がなく、かなり日焼けした。また、日差しでレース前に消耗した部分もあるかもしれない。


 悔しい思いもあり、レース中は辛くて辛くて逃げ出したい気持ちにもなりましたが、終わってみると、爽快感や「やり遂げたんだ」という達成感も少なからず感じました。
(当たり前ですが。。)

 また、トラのような複合的な競技で、全てがうまくいく初レースというのはそうそうないでしょうし、悔いと同時に生まれる「次こそは」という思いこそが、トラ初心者を一端のトライアスリートに育てていくのではないかと思います。

 そのようなトラの競技としての魅惑的な引力を垣間見た気がした初レースでした。

 参加者の皆さん、お疲れ様でした。

 また、レース後半、ゴールした人が増えても、まだ戦っている選手に向けて励ましの声を絶やさなかったスタッフの皆さんにはホントに頭が下がります。
 
 暑い中、とっても素敵な大会を影で支えてくれたスタッフ・関係者各位に深く御礼申し上げます。


2015年9月8日火曜日

英語の授業で最初のつまづきについて

私は英語ができません。

事実、中学生の時の英語の順位は36名のクラスの中で30番前後

担任の英語教師のA先生の居残り単語暗記講習の常連というか皆勤賞男でした笑

今思うに、自分が英語劣等生であった理由は主に2つです

①単語を覚えるつもり・気力がない
こればかりはどうしようもありません。
英語は暗記するという行為が絶対に必要になる教科な以上、単語力=正義なのです。
事実、高2になって単語を覚え始めたら読みができるようになり英語の点数は伸びましたね


あと、、、理論的な部分としては、
②一番最初に習うbe動詞を自分の英語の理屈の中で位置づけることができなかった
というものです。

I'll be back.という某マッチョ知事のセリフを借り、その疑問点・矛盾点を説明します。

それぞれの時制を変えると、
現在形 I am back.
現在形否定 I am not back.
過去形 I was back.
過去形否定 I was not back.
未来形 I will be back.
未来形否定 I will not be back.
となります。

最初に習うbe動詞の現在・過去ですが、
am(was)は「be動詞で、I(I/she/heなど)に付く現在形(過去形)のものである」という説明があり、
否定形にするには、be動詞の後にnotをつければよいとも言われ、
「まあ、そんなもんか」と思いながら覚えた記憶があります。

続いて、助動詞が出てきて、文をつくると「助動詞+動詞の原形」となると説明がありました。
これも「まあ、そうゆうルールなんだ」と思った記憶がありますが、助動詞の入った文を否定形にするには「助動詞+not+動詞の原形」となるとのこと。。。

現在時制と過去時制については一定のルールで運用されている気がしました
ただ、未来時制になると、これまでの説明と整合性がないんじゃないか。。。と思ったのはこの瞬間です。
willを入れると、notの位置がbe動詞を追い抜いて前に出ているいるではありませんか。
なぜ”I will be not back.”とならないのかの説明がないのです
加えて、混迷を深めさせるのは、won'tだったりisn'tなんていう省略形も出てくることです。

このようなことから、be動詞の文と一般動詞の文で違う思考をしなければいけないような気がして、英語における統一的なルールをイマイチ感じることができず、「よくわからねえなぁ」という中学時代ずっと苦しめられた英語に対する苦手感へとつながっていきました。



高校生になって、色々と考えるうちに、この疑問を解決する一つの仮説を思いつきました

そのヒントとなったのが、
①I did have a relationship with Ms. Lewinsky that was not appropriate.
②Don’t be afraid of making mistakes 〜.
という文です。
①は浮気をしたクリントン大統領の言、②は「英語をしゃべるときは間違いを恐れてはいけません」という英語の教科書おなじみの例のヤツです笑

①の文を見た時、「hadじゃないのか?did haveとは何ぞや」と思いましたが、ここでのdidは過去の助動詞、haveは動詞の原形で、助動詞の文の教科書通りです
この構造を理解して初めて、自分は英語において過去の助動詞という概念があると感じました
過去の助動詞といえば、古文の授業でのほうが見ていた気がします
否定形のことはさておき、基本的には過去形で表現できるものと思ってましたw
浮気はバレて大変なことになったそうですが、自分にdo,did,doesが助動詞として機能するということを意識させてくれたことに感謝します笑、大統領

また、②については
命令文を作るときは、動詞の原型を頭に置く
命令文を否定するときは、その前に”Do not”を置く
命令文に関連する基本的なルールですが、②のようなDon't be 〜という並びに違和感を覚えたことは度々ありました

ただ、理屈っぽく考えてみると、ここでのDoは現在の助動詞であり、その後に動詞の原形であるbeを入れることは問題ないように思えてきました。

つまり、もともとは、
am,are=do be (先の例文で言えば、I am back=I do be back.)
is=does be
was,were=did be  (I was back.=I did be back.)
であり、一番最初に英語の授業で習ったbe動詞の活用形や一般動詞の過去形こそが、省略形で例外的であるという仮説を発見しました
こうすれば、"I will be back."との整合性もとれますし、疑問文や否定文に関してもこの理屈で対応がある程度可能かと思います
多分、よく使うために面倒くさくて省略したんだろうな~

また、be動詞に関しては、この肯定の省略形が先にあって、否定形を作る際にそれぞれの後にnotを入れればよいとなったのではないかな〜と想像しています

英語の骨組みといえば、SVOCとかよく言われますが、こう考えると、
S+助動詞+V
であり、
助動詞は、英語の骨組みの部分ではないが、動詞の見た目を左右する
英語初心者にはこの「見た目」の問題が一番の問題だと思うのですが。。。
という一元化されたルールで運用されている気がしてきて、勉強する気にもなったということですね



2015年6月7日日曜日

クールビスについて最近思うこと

6月に入り、夏の足音が少しづつ近づいている気がします

日本の夏。。。自分にとってはサイテーな季節です。。。
暑いし、蒸すしで、すべてのやる気がもって行かれます

昔の人はそんな中でもスーツにネクタイで働いていたとか、、、
偉いというべきか、声を上げる勇気のない羊の群れだったのか、Mっ気に満ちあふれていたのかは置いておいて、、、


最近はクールビズがかなり浸透してきて、ノータイで勤務の企業数がかなり多くなってきています

そして、ユニクロなどの大手アパレルはポロシャツの扱いを増やしており、それから一歩進めて、ポロシャツ勤務を推し進めるような商品展開を行っています
自分の会社では、夏期間はノータイはもちろん、ポロシャツでの勤務も可となっており、かなり助かっているところです


ただ、実際のところ、日本のサラリーマンだと、ポロシャツまでは認められずワイシャツを着なければいけない人がまだまだ多いと思いますし、自分もポロシャツではカジュアルすぎてダメかなと思う場面が夏期間中に何度かあります




そんな時に、ポロシャツ地(ニット地)のワイシャツがあったりすると非常に助かります

そうとは知らずに偶然買ったもので、ニット地のワイシャツを一つ持っていますが、素人目には普通のワイシャツと全く見分けがつかないのに、直に着ることができて、汗をかいても乾きやすいので非常に快適です
直に着るので、透けないよう色などに注意が必要ですが、ほかは普通のワイシャツと変わりません

ニット地ワイシャツは、探せばあるにはあるのですが、まだまだ一般的にはなっていないので、多少値が張るのものが多いというのがネックです
量産化で価格を下げていただければ非常に嬉しいですね



ちなみに、ワイシャツじゃなきゃダメって言う日本企業の形式主義を逆手に取って更にもう一歩話を進めるとすれば、、、
「飾りフェイクボタンsが前についていて、ワイシャツ風を醸し出すポロシャツ」とか作れないものでしょうか!?
うまく作れば、ポロシャツだってばれないと思いますがね〜
あれば自分はまとめ買い&愛用すること間違いなしです!



大手アパレル各社がビジネス用のポロシャツに市民権をもたせようという展開をされているのは大いに結構なんですが、いきなりポロシャツ勤務を広く認知させるのはハードルの高いことにチャレンジしているように思います
それよりは、先に書いたフェイクポロシャツみたいな裏の掻き方が広く知れ渡ることで、この種の形式主義の馬鹿らしさを白日のもとに晒す、という方が効果的な気がしてならないのですが。。。




以上、暑がりの一消費者からの提案でした!
ユニクロさん、このあたりご検討いただけないでしょうかね〜?

日本の夏が多少マシになることを願って☆


2015年3月22日日曜日

自分がSimフリー端末に求めること

最近話題の諸々のSimフリー端末

国内メーカーも多々参戦し始めていますが、VAIOフォンのように「ど真ん中」と言いながらビンボール放るようなケースもある訳で(笑)

自分なりにあったらいいなぁ〜と思う端末のスペックとかを書いていきたいと思います!

①電池は取り外し式&予備バッテリー充実希望

最近のスマホは電池の持ちが良くなったとか言いますが、電池の持ちが良いものなんてスマホとは言いません(笑)

それで、電池固定式の端末が非常に多くなってきておりまして、個人的には残念に思っている訳であります。

勿論、固定式の方が取り外し式よりも電池の持ちを良くできることは知っています。

ただ、取り外し式の電池の予備とバッテリーチャージャーを持ち歩いて、バッテリー切れの時は、the other oneを入れ替えて利用する自分からすると、取り外し式のスマホの選択肢が無くなるのは迷惑なのです

固定式で電池の稼働時間が伸びるといっても所詮数割な訳で、自分のやり方なら単純計算で倍になりますからね〜

という訳で、スマホに着脱式の電池方式と安い予備バッテリー装備を用意してくれると非常に嬉しいですね!

韓国では自分のような予備バッテリーを持ち歩く使い方が一般的なようで、ここのところ苦境の韓国メーカーにここは頑張って欲しいところです!

②Androidは最新バージョンを使いたい…ので余計なアプリを入れるな!!

日本の三大キャリアのAndroidスマホの最もいただけない点は、キャリア(と時々メーカーも)が邪魔したがために、Androidの最新バージョンが使えない点です

キャリアやメーカーが提供している全く使わない出しゃばりアプリを、各端末において最新バージョンのAndroidに対応させるのが億劫だという理由で、端末のアップデート自体がなくなるとは、、、愚の骨頂と言わざるを得ない( ´Д`)=3

なので、余計で無駄で邪魔なキャリア・メーカー謹製アプリなど最初から入っていないNexusのような端末ならば、多分今後も最新バージョンのAndroidを使えるのでは?と思います

おい、センスの無いキャリア・メーカー奴らは、余計なアプリ入れるんじゃねーぞ!

③メモリは2Gで良いから価格は安く、SDは必須、防水機能、デュアルSim仕様とセルスタンバイ対策がデフォで入っていると素晴らしい

あとはタイトル通りですが、いわゆるミドルレンジの端末があまり無い状態なので、細々した機能とコストパフォーマンスに拘りを持って欲しいですね
VAIOフォンを反面教師にして(笑)

という訳で、自分がSimフリー端末に希望することは大して無い訳ですが、これを満たす端末はあまり無いんですね〜

技術者がこだわり抜いて、いわゆるマニア向けの変態端末を作るというのが日本のかつての良さだったとおもうのですが、、、、
国内メーカーの反攻に期待をしたいと思います!